Googleのスマートフォン「Pixelシリーズ」から、2021年8月、最新のPixel5a(5G)が発売されました。
これは昨年発売のPixel5の廉価版という位置づけのわりに、5万円台でそれなりのスペックを備えているとの評判。ソフトバンクでは「コスパ最強!」との謳い文句で売られている機種です。
私はPixel3aでPixelシリーズの使いやすさに惚れ込み、4ヶ月前に別機種を購入していたにもかかわらず、新たにPixel5a5gを購入してしまいました。
ここではPixel5a5gを紹介するとともに、購入した理由や実際に手にとった印象や感想について紹介します。
簡単に言えばサクサク動くし、バッテリー持つし、画面大きくて最高!
目次
Pixel5a5gの主要なスペック
サイズ | 高さ156.2mm、幅73.2mm、奥行き8.8mm |
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重量 | 183g |
ディスプレイ | 6.34インチ、アスペクト比20:9 |
メモリ | 6 GB |
ストレージ | 128 GB |
プロセッサ | Snapdragon™ 765G |
バッテリー | 4680 mAh2 |
その他 | ・指紋認証あり、顔認証なし ・カメラは標準、超広角 ・OSバージョンアップ最低3年保証 ・Googleフォトの無制限アップロードが対象外 |
今回のPixel5a5gはサイズが大きくなり、バッテリーも大容量。そしてその結果、重量もしっかり重くなったというサイズ感。
片手操作がしたい人には向かない端末です。
メモリ6GB、ストレージ128GBでMicroSDは使用不可。同時期販売の他社商品はメモリ8GBでMicroSD使用可のものもあるので、控えめなスペックといった感じ。
プロセッサは1年前発売のPixel5と同じでSnapdragon™ 765G。悪くはありません。ですが、前機種からの進化もなく、他社商品は高スペックのプロセッサを搭載していることを考えるとこちらも控えめな印象。
その他、細かいところ(ガラスディスプレイ、顔認証なし、防塵防滴)が前機種同等と、今一番いいスペックからは1段下。さらには今までのPixelシリーズにはあったGoogleフォトの無制限アップロードが対象外など、Pixelのaシリーズらしく廉価版ぽさが際立ちました。
コスパ最強は本当か
国内キャリアで唯一Pixel5a5gを販売しているSoftbankは「コスパ最強」を謳っています。
これって本当?
いろいろな尺度があるのでコスパ最強が何に対して言っているのかよく分かりませんが、正直なところこれよりもコスパがいい機種はあると思います。
中華系スマホであれば価格は2,3万でそこそこスペックの商品があるからです。
とはいえ、5万そこそこという手を出しやすい価格で、それでいて最低限必要なスペックを備え、充実したandoroidのバージョンアップが保証されているということを考えればコスパがいいのは事実といってもいいのかもしれません。
Pixel5a5gの魅力と購入した理由
さて、スペックを見て私が何に魅力を感じ、そして購入することにしたのか。簡単に書き綴ります。
まず、Pixelシリーズの最大の魅力はAndroidとの親和性。
Googleが開発したOSであるAndroidをGoogleが開発したPixelで動かす。そりゃ使い勝手がいいに決まっているのです。純正は正義なのです。
実際、Pixelは機種のスペック以上に快適さを感じます。ブラウザもサクサク動くし、スクロールもヌルヌル。サクサク、ヌルヌル。一般ユーザーには十分のスペックです。
よほど重い処理が必要なことをしない限り、使っていて動作にストレスを感じることはありません。(3Dゲームとかやるなら注意)
また、PixelはOSのバージョンアップが最低3年間保証されているのも大きな強み。通常のAndroidスマホはここまで期間が長くはありません。
少しでも長く使いたいのであればこれは大きいメリット。使い勝手の向上はもちろんのこと、セキュリティの観点からもバージョンアップは重要です。
そして価格が手頃。
51,700円とそこまで高くない、手を出しやすい価格帯なのも魅力の一つ。
中華系のスマホであればもっと安いものもありますが、そういう話ではありません。
Androidの純正スマホといってもいいPixelの新しい商品がこの価格、というのがいいのです。
気になるマイナス面
プラス面ばかり書き連ねてきましたが、もちろん気になるところもあります。
それは2021年8月の新製品にもかかわらず、同時期に発売している同価格帯の商品と比べてもスペックがそれほど高いとは言えないという点。
上に記載した主要スペックでも紹介しましたが、前機種であるPixel5同等から進化していないところがちらほら。
例えばプロセッサーがSnapdragon™ 765Gだったり、IP67準拠の防水、防塵性能(IP68ではない)、ディスプレイのガラスはGorilla Glass 3(他機種はGorilla Glass 5の機種も)で少し割れやすいかもといった感じ。
また、発売当初から話題に上がっている熱問題です。
動画撮影時、設定を4K60fpsで撮影すると数分で加熱の問題により撮れなくなってしまうというもの。実際、私が購入したものでも2,3分の撮影で強制停止してしまいました。こうなってしまうと熱が下がるまで撮影ができなくなるので、大事なところを撮り逃がすなんてこともでてくるかもしれません。
これに関しては今後のアップデートで何とかならないものかと、小さな希望の光に期待をするしかない状況。
それまでは動画撮影するときの設定を4K60fpsから落とし運用すればいい。(設定落としても危ないかも…)
そもそもこれはスマホ。4K60fpsはまだ早いと諦めています。(他機種は撮れるものもありますが…)
Pixelシリーズにおける5a5gの立ち位置
2021年9月現在、Pixel5a5gはGoogleの最新機種です。
そして、それ以前のモデルであるPixel5は在庫切れ、Pixel4a5gとPixel4aも在庫がなくなり次第終売が予定されており、今後ますます手に入るづらくなるのは確実。
中古であれば今後も手に入れることはできるものの、Googleが新機種を推していくのは当たり前の話。
そしてさらなる新機種「Pixel6」と「Pixel6 PRo」の今秋発売も決定的です。5a5gよりも高機能なフラッグシップモデルとなるのは既定路線であり、価格も5a5gよりも高額となるでしょう。
ということで、Pixel6以降の機種が出るまでは、Googleのスマホを選ぶなら「価格も安い廉価版のPixel5a5g」か、「価格は高いがGoogleの技術が最大限に詰め込まれたPixel6 / Pixel6 pro」のどちらかという時期が続きます。
手にとった印象・感想
ぱっと見の印象はカラーが黒とはいえ緑がかった微妙な色だなということ。
カラーバリエーションがMostly Blackのみということで選択肢がないわけで、これなら躊躇なくケースをつけて運用したくなる。カラーには魅力はないなと。
開封して手にとって最初に思うのは重量のこと。重い。
以前、Pixel3aを使っていたことがあり、Pixelの印象といえばそれだったわけですが、5a5gはこれまでの機種と比べてずっしりと重い。(3が147gに対し5a5gは183g)
これにケースを付けてしまうと余裕で200gオーバー。最近のPixelシリーズの中でも一番重いです。魅力だった軽さが失われているのが知ってはいたものの気になりました。
背面の指紋認証は、スマホを持ったときにちょうど指が当たる場所。使いやすく反応も問題なし。
ただ問題は机に置いた状態で指紋認証ができないということ。顔認証はないので、わざわざ持ち上げる必要があります。もしくはPINコードなどで運用するしかない。分かっていたことではあっても面倒に感じる場面もちょくちょくあります。
軽く使ってみた感じサクサクヌルヌル動く。重いゲームはやらないのでストレスなく動かせそう。
内部ストレージのみで、MicroSDは使えないですが、私自身アプリをインストールする量は多くないし、写真などのデータはGoogleフォトに入れちゃうので問題なし。
もし必要になったとしてもUSB接続で外部に保存することもできるので安心です。
とりあえず全般的に大満足なのです。
Pixel5a5gは買って損しない
余計な機能はなく、シンプルで使いやすい。
多少、重さはあるけど、ディスプレイも大きく見やすい。
それが5万程度で買える。
確かに細かい点で気になるところはありますが、買って損した気にはならない機種と言えます。
ソフトバンクで販売しているものについては、家電量販店で購入することもできますし、条件によってはかなり低価格で買えるなんて情報もあります。
Pixel6を待つか、それとも5aにするか、それとも他機種…
私なら5aも6も両方欲しいです。