ちょっとしたキーボードが欲しい。
光ったり、打ちやすかったり、多少高級感があるキーボードが欲しい。
ノートパソコンのキーボードだったり、安物のキーボードを使っていると感じる憧れです。
そこで購入したのがHyperX Alloy Origins Core。
テンキーレスでシンプルかつ重厚なデザイン、そしてタイピングしていて気持ちがいい。そこそこ有名メーカーのそこそこいい価格のキーボード。欲しかったキーボードそのものです。
ここではHyperX Alloy Origins Coreの概要や特徴、1年以上使って感じていることについて紹介します。
目次
HyperX Alloy Origins Coreの概要
タイプ | メカニカル HyperX Red(赤軸系) |
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ライト | RGB(16,777,216色) キー別のライティング・5段階明度レベル |
対応OS | Windows 10、8.1、8、7 |
作動力 | 45g |
キーの移動距離 | 1.8mm |
合計移動距離 | 3.8mm |
ケーブル | USB type-C,type-A 1.8m |
寸法 | 幅36cm × 奥行き13.25cm × 高さ3.45cm |
重量 | 900g (ケーブルを含む) |
HyperXのメカニカルキーボード(赤軸系)です。
メカニカルキーボードらしい打ち心地と、きれいなライティング、そして高級感あるボディが魅力。安物のメンブレンキーボードとは見た目も触り心地も打鍵感もまったく違います。
価格は12,000円程度とそこまで高くもなく、かといって安くもなく。現物を見れば納得の価格ではあります。
HyperXとは
パソコンについてあまり詳しくな人にとっては「HyperX?何それ、聞いたことない」といった感じでしょう。 「無名のメーカーじゃ不安」と思う人も多いかもしれません。
でも大丈夫です。HyperXはちゃんとしたブランドです。
HyperXとはアメリカのKingston Technology社(キングストン)のブランドのこと。キングストンはPCのパーツであるメモリを主力商品としたメーカーですが、それ以外にもキーボードやマウスなどのPC周辺機器も製造しています。そしてそのPC周辺機器のブランド名がHyperXです。
つまり、HyperXは「無名で怪しい」なんてことはなく、eスポーツのプロ選手も使用するようなちゃんとしたブランドだということ。形から入るタイプの人でも安心して選択肢の一つに入れて大丈夫です。
Alloy Origins Coreの特徴
- HyperXメカニカルスイッチ
- フルアルミボディー
- コンパクトなポータブルデザイン
- RGBライティング
- ソフトウェアによる高度なカスタマイズ
- 調節可能(3段階)なキーボード角度
- ゲームプレイに対応(ゲームモード、100%アンチゴーストおよびNキーロールオーバー機能)
HyperX Alloy Origins CoreはCHERRY MXの赤軸とは違い、HyperX独自のメカニカルスイッチHyperX Redを採用しています。あくまで赤軸風。 CHERRY MXの赤軸と比べ多少静かでフカフカした打鍵感がする印象。
ボディはフルアルミで重厚感あり。そして日本語配列ではあるものの、キーの印字はアルファベットのみ。かな入力用のひらがながキーに印字されていないのでスッキリしています。テンキーレスであることも合わせて、スッキリシンプルな高級感のあるデザインとなっています。PCとの接続はUSB-cケーブルなので取り外しも簡単。持ち運びや整頓もしやすいです。
そしてRGBライティング。これはいろいろな設定が可能。例えば色を好きなものに変更できたり、どうやって光らせるかなどが設定できます。
カスタマイズ設定はライティングだけでなく、キーの割当てやキーを1つ押すだけで多くの作業を設定できるなど、高度なカスタマイズが可能。
キーボードの角度を3°、7°、11°と3段階で調節可能。
ゲームをプレイするときに使われるゲームモード、100%アンチゴーストおよびNキーロールオーバー機能も対応しています。(※簡単に説明すると誤作動しないための機能)
HyperXのその他のキーボードとの違い
HyperXにはAlloy Origins Core以外にもキーボードが用意されています。
HyperX Alloy Origins Coreはメカニカルキーボードでテンキーレスですが、テンキーありバージョンやさらにコンパクトなデザイン、そして安価なメンブレンキーボードなどもラインナップ。
個人の用途、好みに応じて選ぶことができます。
Alloy Origins Core | テンキーレス、HyperX Red (レッド/アクア)、USB Type-C |
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Alloy Origins | HyperX Red (レッド/アクア)、USB Type-C |
Alloy FPS Pro | テンキーレス、Cherry MX (ブルー/レッド)、Mini USB |
Alloy FPS RGB | Kailh Silver Speed、Mini USB |
Alloy Elite 2 | HyperX Red、ケーブル一体 |
Alloy Origins 60 | 60%まで小型化、HyperX Red、USB Type-C |
Alloy Core RGB | メンブレン、ケーブル一体 |
HyperX NGENUITYソフトウェアでカスタマイズ
ゲーミングキーボードのいいところは設定でカスタマイズできるところ。
HyperX Alloy Origins CoreもHyperX NGENUITYソフトウェアを使い細かくカスタマイズすることが可能です。
設定できるのは次の3つ。
- キーボードの光り方
- キーの割当やショートカット
- ゲームモードの設定
キースイッチの光らせ方にはいくつものバリエーションがあります。
単色で光らせることはもちろんのこと、グラデーションをつけたり、動きをつけてウェーブ状にしたり、常に光らせておいたり、キーを押すと光るようにしたりと好みに合わせた設定が可能です。また、「このキーはこの色!」といったようにキーごとに個別の設定をするなんてこともできます。もちろん、光の強さや光る時間なども調整可能。
また、各キーにショートカットを割り当てたりマウスのアクションを割り当てたり、マクロを割り当てたりなど、自分がよく使う機能を使いやすく設定することができます。この設定を使いこなせば作業効率がアップするのは間違いありません。
そしてゲームモードの設定。
これはゲーム中に間違えて押すと面倒なキーを無効化するという機能で、このソフトではその無効化するキーを設定できます。ゲームをする人にとっては便利な機能です。
使用レビュー
開封から内容物の確認、使用感、長期レビューです。
打鍵感など、好みの問題もあるので難しいところですが参考までにご確認ください。
開封
箱の中に入っているのはキーボード本体とPCと接続するのに使うケーブル、そして説明書だけです。
ケーブルはPC側がUSB-Aでキーボード側はUSB-Cになっています。一般的なキーボードの中にはケーブルが一体になって取り外しができないものもありますが、これはUSB接続なので取り外しが可能。持ち運びするときに仕舞いやすいし、清掃の邪魔にもなりません。
キーボード本体はフルアルミボディのため重量が900gとけっこうあります。持ち歩くには不便ですが、ずっしりとしている分、安定感がありタイピングのしやすさにつながっている気がします。もちろん背面にはゴム状の滑り止めあり。
テンキーレスのため数字入力はしずらいですが、普段遣いであれば特に問題は感じません。いっぱい数字を入力する人は別途テンキーを購入するか、テンキーありのキーボードにしたほうがいいでしょう。HyperXにも Alloy Origins というテンキーあり版もあります。
キーの印字に「かな」がないだけで大分スッキリする印象。いまどきローマ字入力しないでかな入力する人なんて希少なので全キーボードこれでいい気がします。カッコいい。
キーボードの角度は裏側にある2ヶ所の爪を立てることで調節できます。爪は大小2つあり、3°、7°、11°と3段階で調節可能。自分にあった角度を選べます。
使用感
USBケーブルでキーボードとPCを接続すれば、特に設定する必要もなく使えるようになります。
打ち心地は好みもあるので、あくまで私の主観でしかありませんが、とても気持ちよくタイピングすることができています。メカニカルキーボードといえば青軸系の「カチカチカチカチカチカチ……」という音を想像する人もいるでしょうが、このキーボードはもう少し低音で落ちついた「カフカフカフカフ……」といった感じ。
青軸系のカチカチがうるさくて嫌いという人であれば、HyperX Alloy Origins Coreの比較的静かなタイプ音が気にいるかもしれません。
ただ、打鍵感については実際に打ってみて確認するのがオススメです。専門店にいかないとなかなか試せませんがそのほうが間違いはありません。
ゲーミングキーボードといえば光るのがウリの一つ。PCを動かすという面では実用性皆無ですが、インテリアとしてはとてもいい。1色で光るだけでなく、グラデーションをかけたりゆらゆら段々と色を変えたり、見ているだけで楽しめます。
1年半使ってみて
特に本気のゲーミングキーボードとして使うわけではなく、ただ文字をいっぱい打つという使い方で約1年半使ってきました。
今のところ故障や不具合といったものにはまったく縁がありません。快適に使い続けています。
このキーボードを使う直前はMacBookをメインとして使っていたため、薄っぺらい打ち心地に慣れきっていました。もちろん、そこからの違和感は大きく、はじめのうちはタイプミスも多かったです。ですが1年以上使ってれば当たり前のようにこのキーボードに慣れます。いい感じ。
逆に久々にMacBookを使うと満足できない。タイピングする気持ちよさが感じれない。
そうやってHyperX Alloy Origins Coreの良さを再認識しています。
見た目のシンプルさや高級感は今でも大好きですが、RGBライティングについては正直もうなんとも思っていません。
設定でタイピングした周辺が光るように設定していますが、実際は光っていることに気がついてません。キーボード見ながらポチポチしているわけではないので。
タイピングしてなくても常時光らせることはできますが、なんか電気の無駄っぽくも感じてよっぽどのことがない限りそんな設定にはしていないのが現実。
ということで、1年以上使い続けたいま思うHyperX Alloy Origins Coreの良さはシンプルなデザインと打ち心地、そして高級感。ライティングはまああまり気にするようなものじゃない。といった感じです。
まとめ
ちょっといいキーボードを探しているなら選択肢の一つとして考えて欲しいのがこのHyperX Alloy Origins Core。
上を見れば東プレのREALFORCEとか、有名メーカーだったらエレコムやロジクールやレイザーなど、安物だったら中華製も含めていろいろあります。
そんな中でのHyperX。ちゃんとしたメーカーではあるものの、キーボードとしては超メジャーというわけではない。そのいい感じの立ち位置が良さげだと思ってます。
シンプルなデザインと打ち心地、そして高級感。お気に入りのキーボードです。
HyperX Alloy Origins Coreが気になったら是非お試しください。